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小林市の福楽まんじゅうが宮崎市内に移転オープン!夫婦二人の福楽ライフ。対談をさせてもらいました!

2020/12/23


 

こんにちは!宮崎市内のお土産屋・ひむかよかもん市場(現在は無いです)で販売員をしているゆうです。

当店には、毎週火曜日に縁起焼本舗の末盛さんが、「福楽まんじゅう」というモチモチ食感のお饅頭の店頭販売に来られてます。

 

 

縁起焼本舗さんは小林市にあり、末盛さんは約5年間、雨の日も雪の日も台風の日もほとんど休むことなく、毎週火曜日になると50km以上離れた小林市から「ひむかよかもん市場宮崎山形屋店」に直接店頭販売に来ていました。

 

 ※風が強い日でも休まず店頭販売 ひむかよかもん市場にて

 

当店での毎週火曜日店頭販売以外にも、週末はマルシェなどイベント出店も積極的にされていました。

末盛さんは自分の手でお饅頭を売ることにより、お客様の声を直接聞き、それを福楽まんじゅうの商品向上に繋げていく・・・

それを繰り返した結果、現在では毎日300個以上の饅頭がお昼過ぎには完売してしまう、とんでもない(もちろん良い意味で!)お饅頭屋さんに成長しました!

また、現在では多くのリピーターさんがいて、福楽まんじゅうの販売店舗には県内だけでなく県外(福岡・鹿児島・熊本など)からもお客様が立ち寄る人気商品です。

そんな福楽まんじゅうさんは、今年の12月に5年間開店していた小林市から宮崎市内に移転してきました。

2017年12月3日に、満を持して宮崎市内に移転オープン!おめでとうございます!!

新店舗の住所は宮崎市松橋。高鍋信用金庫・大工支店横です。

今では毎日昼過ぎに売り切れてしまうほどの人気商品を販売している福楽まんじゅうさん、順風満帆のように見えるかもしれませんが、福楽まんじゅうさんはこれまでに様々な苦悩もあったようです。

今回はそんな人気商品を販売する末盛さんにお話を聞かせていただきました。

 

福楽まんじゅうの生産者、縁起焼本舗の末盛さんとの対談

左:末盛成子さん 真ん中:私(ゆう) 右:末盛隆志さん

 

さっそく福楽まんじゅうの営業担当でもある奥様・末盛成子さんに、
「人気の商品に育つまでの秘訣」
「生産者としてこれまで苦労したこと」
「なぜ定着してきた今、小林市から宮崎市に移転したのか? 」

などなど、お話を聞かせていただきます。

 

福楽まんじゅうを作り始めたきっかけ

ゆう「末盛さん、こんにちは^^なんかいつも会っているので改めて聞くのは少し照れくさいですね(照)今回は対談ということでよろしくお願いします!」

末盛さん「いえいえ、こちらこそいつもお世話になっています。あまりいい話は出来ないかもしれませんが、よろしくお願いしますね」

 

ゆう「またまた!末盛さんはほんと謙虚ですよね。そこが末盛さんらしいですが^^そう言えば、福楽まんじゅうって、開業して何年経つんですか?」

末盛さん「え~っとですね、福楽まんじゅうは開業して丸6年になりました。12月から7年目に入ります。」

ゆう「わー!そんなに経つんですね。ひたすらお饅頭を作っての販売を続けてきたんですね。すごいです。」

 

ゆう「お饅頭屋さんをやろうとしたきっかけは何ですか?」

末盛さん「きっかけはいろいろありますが、一番大きいのは主人の夢である食に関する仕事をしたいということです。」

 

ゆう「おお!ご主人の夢がきっかけで始めたんですね。素敵ですね!お饅頭屋さんをやる前は、何をされてたんですか?」

 

末盛さん「自動車整備工場を営んでました。」

 

ゆう「え?整備工場をやってたのに、今はお饅頭屋さんですか!!まったく異業種ですね。でも、もっと早くお饅頭屋さんをやろうって思わなかったんですか?」

末盛さん「話すとちょっと長くなるんですが・・・それまでも悩んでたんですが、主人が病気、癌だったんです。癌を患ってしまって、整備工場を閉鎖することになりました。」

 

ゆう「ええ!?そうだったんですか!?」

末盛さん「治療を終えその後4年間は体が元気になっていて、(株)末盛リサイクル工業を立ち上げました。ですが、再び癌が再発してしまいました・・・

再び治療。でも主人はすごくプラス思考で前向きな人なので、下を向くことは無かったと思います。その後、再発することもなく順調に回復して、一度きりの人生いつかやりたいと思っていた食に関する仕事がしたいという夢を叶えることにしたんです。

いろいろ不安や問題もありましたけど、思い切って平成23年12月に(株)縁起焼本舗を立ち上げ、試行錯誤しながら饅頭製造販売をスタートさせました。それは主人が66歳の時でした。」

創業当時の末盛さんご夫婦

 

ゆう「そういう経緯があったんですね。大変だったんですね。でも、ご主人の夢が叶えられてよかったですね!」

末盛さん「はい、大変でした。福楽まんじゅうを作りはじめた頃は知名度もなくそんなに売れなくて・・・主人はしばらくの間、同時にバイキングレストランの料理人としても働いてたんです。

お饅頭を朝作って、バイキングに仕事に行って、その間は私がお饅頭を販売する、そして売り切ったら私は別な仕事も掛け持ちしたりという日々を数年間続けました。ようやく4年経つ頃に(主人が70歳の頃)、お饅頭屋が軌道に乗り始めて忙しくなり、2人とも仕事を辞めて福楽まんじゅうの製造販売に専念し始めました。」

 

ゆう「60過ぎで掛け持ちの仕事を数年間、、色々と乗り越えてきて、今があるんですね。」

末盛さん「そうですね、今は主人の方が元気なぐらいです(笑)」

ゆう「でも、ご主人が元気になって今も働くことができて、本当に良かったですね。いやたくさん売れているので働きすぎじゃないかなって心配になるぐらいですが・・・(笑)

ちょっと気になったんですけど、ご主人がお饅頭屋をやるって聞いた瞬間って末盛さんはどう思ったんですか?反対とかしなかったんですか?」

末盛さん「しましたよ~!反対というか、なんで!?なんで今?なんでお饅頭!?って思いましたよ。もう年だし病気もしてきたし、なんで今更って・・・。でも主人が試作で作ったお饅頭を食べたら感動するくらいとってもおいしかったんです。それからは賛成しました。」

 

お饅頭の販売をはじめて、大変だったこと、嬉しかったことは?聞いてみました。

小林市に店舗があった頃の福楽まんじゅう

 

ゆう「福楽まんじゅうの販売を始めて6年以上になりますが、大変だったことって、どんなことがありますか?」

 

末盛さん「販路ですかね~。委託販売してもらうために、都城、高城、野尻、高原、小林市、京町(えびの)の直売所や温泉施設など、売っていただくお店があればお饅頭を毎日配達してたんです。

でも最初は知名度がないですから、売ってもらうお饅頭とは別に、試食品としてお饅頭を八等分にしたものを一つずつラップで包んで、それを試食品として毎日届けてたんです。2年間ぐらい続けてました」

 

ゆう「都城からえびの市まで、結構距離がありますよね。その数カ所全部に、毎日持って行ってたんですか?2年間毎日!?」

 

末盛さん「はい。今考えると毎日車を運転して、毎日配達、我ながらよくやったもんだと思いますね。当時お友達からもすごいねと言われていました。」

 

ゆう「すごすぎます!本当に、誰でもはできないと思います。頑張ってこられたんですね。逆に嬉しい事ってどんなことがありましたか?」

末盛さん「お客さんに「おいしかった」って言ってもらえること、そしてリピーターになってもらえていることがとても嬉しいですね。」

 

福楽まんじゅう 名前の由来やこだわり

ゆう「前から気になってたんですが、福楽饅頭の名前の由来は何ですか?」

末盛「はい、由来はですね、食べていただいた方に、喜んで食べていただいて、福を呼び込んでいただきたい、という思いで福楽という名前にしました。そういう思いで一個一個心を込めて作ってます。」

ゆう「わーなるほど!すごく縁起の良い名前ですね。会社名である縁起焼本舗もそこからきてるんですか?」

末盛さん「そうですね。縁起は特に大事にしています。」

 

ゆう「福楽さんが作る饅頭のこだわりって何かありますか?他の饅頭との違いとか」

末盛さん「もちろんありますよ〜すべてあんこは手作り、白あん、小豆あん、さくらあん・・・生地にはよもぎをつかってます。地元(小林市、西諸)で主人が自分で手摘みしたよもぎをつかっています。

お客さんから、最近は手作りのあんこは珍しいと言われます。もちろん白あん、小豆餡に使ってる豆は国産(北海道)です。」

ゆう「へぇ~!こうやって産地がハッキリ表記されていると買う側も安心できます。よもぎはその日の朝採ってるんですか?」

末盛さん「いえ、時期がありますので、よもぎは春から夏にかけてなのでその時期に手摘みして、一年分冷凍保存しています。それを使っています。」

 

ゆう「どんな人が買いにきてくれますか?」

末盛さん「会社員の方や学校関係の方、施設で働いている方などがお土産やお茶うけ用に買いに見えます。

あと、結納のときや棟上げ、会社の初商、敬老の日、会社の創立記念日、卒業記念など、なにかの記念の日に使われることも多いですね。」

末盛さん「あと、“お饅頭の名前にという文字が入ってるから結婚式が終わったあとのお茶のみに使います”とか、結納時のお互いの顔合わせのときに使うと言って紅白(白・さくら)詰め合わせで買われる方もいらっしゃいます。」

ゆう「お祝い事で使われることが多いんですね!さすが、福がくるくる福楽まんじゅうですね♪値段も手ごろでお土産にもピッタリですよね。」

 

 

小林市のまきばの桜まつり グルメコンテストで最優秀賞を受賞!

ゆう「福楽まんじゅうの種類って、今は5種類でしたっけ?」

末盛さん「今販売しているのは、白生地の白あん・あずきあん、よもぎのあずきあん、さくらあん、チョコレートあんです。

でも最初は、白生地の白あんとあずきあんの2種類スタートでした。」

ゆう「あずきあんやよもぎもおいしいけど、私はチョコレートあんが一番好きです^^種類を増やすときって、誰かから味のリクエストをもらったりして商品化するんですか?」

末盛さん「だいたい主人と二人で考えて作ります。さくらあんは、小林市まきばの桜まつりで最優秀賞をいただいてから、桜まつりの時にだけ特別にピンク色にしてたんですけど、見た人から“お祝い事に使いたい”という声をもらったので、今では季節を問わずに一年通して作っています」

 

ゆう桜まつりのグルメコンテストで最優秀賞を獲得されたんですね!すごいです。やっぱり、受賞後のお客様の反応は違いましたか?」

 

末盛さん「ありがたいことに全然違いました!受賞した後は、以前にもましてたくさんの人にお買い上げいただきました。この受賞は、私自身嬉しいターニングポイントでしたね。
ちなみに『ひむかよかもん市場』さんで店頭販売をはじめたのは、小林市桜まつりのグルメコンテストで優勝した翌年(25年)の2月からでしたね」

ゆう「そうでしたっけ!?25年からだと・・・もう4年もうちのお店に店頭販売来てくれてるんですね!小林市から宮崎市への往復も大変だし、継続してきてくれてるって・・・あらためて、ありがとうございます。」

末盛さん「いいえ~!こちらこそ、売り方など色々と勉強させてもらってます。ありがとうございます。」

 

mrt宮崎放送:わけもんGT

ゆう「最近だと宮崎の情報番組(mrt宮崎放送:わけもんGT)にも出てましたよね!いろんな新聞で紹介されることもあるし、すごいじゃないですか!

お饅頭を作るのはご主人で営業は奥さまと担当分けされてるって書いてありましたけど、円満にやる秘訣ってありますか?ケンカとかもしたりすることあるんですか?」

末盛さん「最初はケンカもしてました。お饅頭の大きさとか、あんこの量とかですね(笑)」

ゆう「末盛さんご夫婦はいつも優しく穏やかだと思っているので、ケンカをすると言われても想像できませんが、そういう時期もあったんですね!」

末盛さん「でも、最近はケンカすることはなくなりましたよ。主人はお饅頭を作る、私は売る、という担当分けがちゃんとできてますから^^」

 

なぜ小林市から宮崎市内に移転したのか?

ゆう「宮崎市内に拠点を移しましたけど、なんでいままでやってた小林市から宮崎市内に移転されたんですか?」

 

末盛さん「主人も73歳になりますから、老後のことを考えて・・・長男が宮崎市内にいるんですけど、元気なうちに長男のそばの宮崎に出てこないか、と言う長男からのアドバイスもあり、宮崎市に出てきました。

この場所が見つかるまで、半年間探し続けてました。途中諦めかけたときもありましたが家族の力もあり、良い場所が見つかりました。本当によかったです」

ゆう「先を見越しての移転だったんですね。ほんと良いところが見つかって良かったですね!近くなったので、いつでもすぐ買いに行けるのは嬉しいです(笑)」

末盛さん「そうですね^^ありがとうございます。」

 

移転オープン後の福楽まんじゅう

ゆう「宮崎市に移転オープンされて約3週間経ちますけど、どうですか?お客さんとか」

末盛さん「おかげさまで、忙しい日々を過ごさせていただいてます。店内のショーケース前に列ができることもあります。だいたいお昼過ぎには完売します。

リピーターさんで“宮崎市内に引っ越してきてくれて良かったー!”と言ってくださるお客様もいます。嬉しいという声を多くもらいますね。』


ゆう
「すごいですね!お昼過ぎには売り切れちゃうんですね!一日に何個ぐらい売れるんですか?」

末盛さん「平日で1日約350個です。週末は400~500個ぐらいですね。主人は週末前は夜10時頃から朝方5時頃まで、ずっとお饅頭を焼いています」

ゆう「そんなに!?すごい数ですね。6時間以上ぶっ続けで焼いてるんですか!?」

末盛さん「そうです。朝7時にはオープンですので、その前に焼き上げなければいけないので。最近は大体2回に分けて、夜中~朝方にかけて1回、その後様子を見て朝10時頃にもう一回焼いたりします。」

ゆう「夫婦二人三脚でつくりあげているんですね!ご主人の夢が形になって、こうして店舗も構えられて・・・福楽さんと出会った5年前は想像もつかなかったです^^これからもっといろんな人に知ってもらえると良いですね!」

ゆう「末盛さん、今日はお忙しい中たくさんお話を聞かせてくれてありがとうございました!宮崎市内の新店舗でもお体に気を付けて頑張ってくださいね!」

末盛さん「ありがとうございます^^今後も変わらずよろしくお願いしますね」

 

まとめ

夫婦二人でお饅頭作りに精を出す末盛さん。今回はそんな末盛さんの営業担当・奥さまの末盛成子さんと対談させていただきました。

宮崎市内に引っ越されてきてからも昼過ぎには福楽まんじゅうは完売してしまうそうです。

しかしこれだけ売れるようになるには、これまでにさまざまな苦悩があったのだと知りました。それでも諦めずに挑戦し続けてきた結果なのだと、対談を通して感じました。これからもずっと、福楽まんじゅうさんを応援していきたいと思いました。

 

ぜひ、お近くを通ることがあれば福楽まんじゅうさんのお店立ち寄ってみてください。そして福楽ご夫妻のお人柄・笑顔に癒されてくださいね^^

【(株)縁起焼本舗 福楽まじゅう

住所:宮崎県宮崎市松橋2丁目12-8
問い合わせ電話番号:0985-82-7731
定休日:水曜日
営業時間:朝7時~完売まで

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