宮崎県綾町にアトリエを構える、願いを叶える似顔絵師・タニカワみおさんと対談してきました
2017/12/18
ープロローグー
三年前に、宮崎市の街角イベントで一人の似顔絵師と出会いました。
私『あの・・・私じゃないんですけど、この写真の女の子の似顔絵描いてもらいたいんですが・・・。』
似顔絵師さん『はい、いいですよ〜^^あ、こちらの写真の女の子ですね!10分〜15分お時間いただいていいですか?プラ〜としてきてまた取りに来てもらってもいいですよ^^』
そのときの会話が、私と似顔絵師タニカワみおさんとの初めての会話でした。
似顔絵をお願いした場所は、宮崎山形屋近くの四季通りというレンガ調の路地で、月一回開催されていたみやざきアートマーケットというイベントの場でした。
※普段(平日昼間)の四季通り。第3日曜日はアートマーケット
そのときお願いした似顔絵は私の似顔絵ではありませんでした。
仕事中の店長から「プレゼント用に描いてもらってきて」と姪っ子さん写真を手渡され、私が代わりに似顔絵の依頼に行ったのです。
15分後、似顔絵師さんのもとに戻ると写真の女の子(店長の姪っ子さん)が、色紙に描かれていました。
すごい!似てる!そして愛らしい雰囲気も伝わってくる!
それまで正直、似顔絵にさほど興味がなかった私ですが、こんな短時間で会ったことも無い人をこんなに似せて描きあげるなんて!すごく衝撃を受け、鳥肌がたった感覚を今も覚えています。
私自身も元々イラストを描く事が好きなのですが、ものの10分程度で人物の顔の特徴をとらえ似顔絵を描く手の動きの速さや、描いた絵によってこんなにも人を嬉しい気持ちにさせてくれる女性の似顔絵師さんにスゴク興味を持つようになりました。
色々調べてると近くのショップで似顔絵を専門(現在は綾町にアトリエがあります)にしているというお話を聞き、どうしても私自身の似顔絵を描いてもらいたいと思い、普段引っ込み思案な私ですが思い切って伺い、自分の似顔絵を描いてもらいに行きました。
描いてもらう間、みおさんはずっと私としゃべりっぱなし。会話を楽しんでるのに手も素早く動いてました。
やっぱりこの人すごい!!←(心の声)
それから時間も忘れるくらい沢山のお話をさせてもらったことを覚えています。
これが私と願いを叶える似顔絵師タニカワみおさんの出会いでした。
似顔絵師・タニカワみおさんとの対談
こんにちは!あらためまして、イラストを描くのが好きなゆうこです。
願いを叶える似顔絵師 タニカワみおさんは現在、宮崎市内から宮崎県綾町という自然豊かな町にアトリエの活動拠点をかえていらっしゃいます。
活動拠点を綾町にかえて一年、そして2017年11月でタニカワみおさんは独立5周年を迎えられました(おめでとうございます(^^♪)
初めて会った時は四季通りという街なかの路地で似顔絵を描いてたのに、、、今では一軒家のアトリエを持つプロの似顔絵師。ほんとスゴイです!
今回はそんなタニカワみおさんに色々お話を聞かせていただきたい!!と思い、綾町のタニカワみおさんのアトリエ『3Oーspice(スリーオースパイス)』を訪れました。
似顔絵師として5周年を迎えたタニカワみおさんと
左:タニカワみおさん 右:ゆうこ
ゆうこ「今日はお忙しい中対談に応じてくれてありがとうございます!よろしくお願いします。あと、5周年を迎えるということで、おめでとうございます!」
みお『ありがとうございます^^おかげさまで5周年を迎えることができました〜!今日はよろしくお願いします』
ゆうこ「さっそくですが色々質問させてもらいますね。みおさん、この5年間でどれぐらいの人の似顔絵を描いてきたんですか?」
みお『んー、1万2千人ぐらいは描いてますね!』
ゆうこ「い、いちまん!2千・・・ですか!すごいですね。」
タニカワみおさんは、幼少時代はどんな子供だった?
ゆうこ「みおさんって、やっぱり小さい頃から絵を描くのが好きだったんですか?」
みお『それ、すごいたくさんの人に聞かれます(笑)質問の中で一番聞かれるかも。
純粋に好きで、もう呪われたかのように絵を描いてました。時間があればずっと描いてる、なんだったら家の壁とかにも描いちゃって怒られる感じの時もあったりしました(笑)
ご飯食べるときとか以外は自分の部屋でずっと描いてましたね。』
ゆうこ「昔から絵を描くのが好きなんだろうなと思ってたけど、そこまでとは思わなかったです!あ、だからいつでも描けるようにアトリエに黒板があるんですか!?」
みお『そうなんです!壁に絵を描くって、子供の頃ってしてませんでした?(笑)でもそれをしたら怒られてしまう。
ここではそういうのが自由にできればいいなと思ってつくりました』
ゆうこ「いいですね、子供心を忘れないでいるみおさん、素敵です!」
ゆうこ「あ、淹れてくれた紅茶おいしいです。ありがとうございます」
みお『おいしい?よかった~!お湯はいっぱいあるからおかわりはたくさんありますよ(笑)』
みおさんの言葉の最後に「(笑)」がたくさん出てきますが、本当にみおさんは楽しく、会話を弾ませてくれるんです!それもみおさんの魅力の一つだと思います。
おかげで、最初緊張していた私も自然と緊張がほぐれてました。
タニカワみおさんが独立、そして起業した時のお話
ゆうこ「みおさん、似顔絵師として独立してますが、起業しようと思ったきっかけってなんですか?タイミングとか・・・以前の職場で勤めてる間から準備は進めてたんですか?」
みお『そうですね、、似顔絵師やる前は会社員として企業で働いてたんですけど、もう無理!と、これ以上やったら体壊しそうだったんで、逃げるように会社をやめましたね~。
だから”いつか独立するぞー”みたいにコツコツ準備をして辞めたとかではないです。』
ゆうこ「大変なこともあったんですね。じゃあ企業する時は、はかなりバタバタしたんですか?」
みお『そもそも私は体が強くなくて・・・健康を優先しながら仕事をしたいって思ったので、詰め込まずに、最低限暮らしていけるだけのお金があればいいかなという気持ちでやり始めました。だからそんなに慌てて何かやったという記憶はないですね。』
ゆうこ「ちなみに会社員のときは何のお仕事をされてたんですか?」
みお『デザインの仕事です。広報とデザインの仕事やってました。』
みお『私は逃げるようにして前に進むタイプなんだけど、”逃げじゃなく転機だ”と思うようにしてます。』
ゆうこ「あ、そのセリフ!みおさんが作ってるポストカードにもありますよね!」
みお『はい、自分のモットーでもあって、逃げたいって思った時って多分、自分を変えなさいっていう神様からのメッセージがきてるって思うようにしてます。
そして色々動いたりするんですけど、大体そういう時って計画してないから後からやばいと思うこともありますけどね(笑)』
タニカワみおさんが起業してからの活動
ゆうこ「起業してからはどういう活動をしてたんですか?」
みお『最初は資金も何も無かったので、イベントやマルシェに出店することから始めました。
それで何度もマルシェに出てたら色んな縁ができていくから、そこから新しいイベントに出させてもらったり、知ってくれた人が似顔絵注文してくれたりとか、どんどん広がって色んな新しいチャレンジとかさせてもらったりしました。』
みお『ガンガン積極的に動く!とにかく動く!自分を知ってもらって、(似顔絵を)描いてもらいたいというお客さん、イベントを主催している人たちとの、両方の円を広げていく。
人対人なんだから人に会わないと。と思いながら我武者羅にやってました。もちろん今でもそうですけどね(笑)』
ゆうこ「確か以前、似顔絵をやり始めた時は100人に絵を無料で描いてきたっていう話も聞いたことがあるような・・・」
みお『はい、似顔絵をやり始めた頃は「似顔絵100人」という目標を立てて、とにかく描いて描いて無料で渡していた時期もありました。』
ゆうこ「下積み時代って感じですね。それが実績にもなって、今の活動にも繋がっているんですもんね。いろいろ考えるよりも目標を決めて行動を続けるって大事だなと思います」
なぜ、”似顔絵師”なのか?
ゆうこ「みおさんはデザインとかもできる中で、なぜ”似顔絵師”に軸をおいているのでしょうか?」
みお「そうですね・・・私が独立した直後からずっと考えてることなんですが、私はもともと見えないものを見えるようにするという世界が好きなんです。
デザインも、空想したものやお客さんが『こういう風にしたいんだよね』って言葉から出てきたものを形にしますよね。
似顔絵も同じ感じで、たとえば仲の良い家族でも、みんなが一緒に住んでいるわけではなかったりしますよね。県外に就職したりだとかいろいろあって。そういうときに、”家族が仲いいんだよ、家族の絆ってあるんだよー”ていうのを、じゃあどうやって現す?っていう風になったときに、できる手段が似顔絵なのかなと思っています。』
みお『あと、お客さんのおかげで気付かせてもらったことなんですけど・・・亡くなった人の似顔絵を描かせてもらうこともあるんです(写真を見て)。似顔絵によって甦らせるというか呼び起こすというか・・・なんか私、魔法使いみたいやなーって思うことがあって、もうそっからどっぷり浸っちゃってますねぇー』
ゆう「お客さんの想いを絵で表現する魅力にハマってるんですね」
みお『はい、だから普通は顔を描くというのが似顔絵として知られてる仕事と思うんだけど、私の中では顔を描くことによって、その人の想いや絆を描いているというような感覚で描かせてもらっています。だからそういうのが伝わって似顔絵の仕事をさせてもらってるのかなーという風に思います。』
印象に残ったエピソード
ゆう「1万2千人以上も描いて来たら色んな出会いもあったでしょうね。特に印象に残ったエピソードあったら教えてください」
みお『あります、あります。それこそ人の数だけエピソードがありますけど、今回その一つを話させてもらいますね。
独立して半年も経ってないころ、宮崎空港でイベントさせてもらったんですけど、その時にちょうど空港で今から遠距離が始まるんです、っていうカップルがいたんです!で、そのカップルの似顔絵を描かせてもらって「どことどこなのー?」とか色々聞いちゃったりして。宮崎と関東で離ればなれになっちゃうって話も聞いて。
わずかな時間で話してプレゼントをするんだけど、その後、何年か越しに結婚することになったって連絡が来て、その時はとっても嬉しかったです。』
ゆう「わーいいですね。心がほっこりします、それは、嬉しい連絡でしたね!」
みお『はい!そしてさらに数年後、お二人が結婚することになったとき、結婚式用のウェディングボードも書かせてもらったんです!あの頃似顔絵を描かせてもらった二人が結果的にうまくいってー、そういう人間ドラマみたいなのを垣間見る瞬間とかあったりして、すごく嬉しかったです。本当に似顔絵師をしてて良かったなと思える瞬間です』
みお『あと、子供ができずに悩んでる、っていう話をきかせてもらった女性がいるんですけど、じゃあ子供ができるように、おまじないじゃないけどコウノトリも書いておきますねって描いたんです。
そしたらほんとに数か月後に妊娠が発覚して「2か月後に生まれます」みたいな連絡がきて、さらに、妊娠してる姿を描かせてもらって、さらにさらに、無事お子さんが生まれて次はファミリーで描いたりとか・・・人生の大事なターニングポイントでいつも一緒に感動を共有させてもらったり、ということもありました。』
ゆう「おおー!まさに願いを叶える似顔絵師ですね!」
似顔絵師をやっているうえでのエピソードを話してくれるみおさんは、終始笑顔で幸せそうで、こちらまであたたかい気持ちになりました。
似顔絵アトリエ3Oーspice なぜ綾町を選んだのか?
ゆうこ「次も良く聞かれる質問だと思いますけど、なんで活動拠点に綾町を選んだんですか?」
みお『ほんとこれは感覚的なものなんだけど、オーラです。ほぼ直感です(笑)
宮崎市内にいるときに自分にハマるところをずっと探してて、宮崎市、大淀、一番街にいたけど。。。なんか違うなって。
川がある所が良くて・・・あ、タニカワだからとかじゃなくて(笑)
川の近くがよくて、水が流れてないとだめで、できれば上流から近い川が流れてる所、できるだけ水がきれいなところ、で自然がきれいで、星がきれいで・・・そこが、今いる綾町だなと思いました。』
ゆうこ「凄いですよね、それで思い切って一軒家を購入したんですね」
みお『そもそも引っ越しが好きで、家を買うつもりは全くなかったんです。引っ越しは人生をリセットできた気がするから(笑)新しく引っ越せるアトリエ的な家を探してました。
最寄りのスーパーが変わるとか、最寄りのコンビニが変わるとか、そういうのだけでワクワクしますよね。基本的に引っ越しがとにかく好きだから家買ったら引っ越せなくなるでしょ。
ぜったい自分で家買うとかせんわーと思ってんだけど、それを超越する存在だったんです、ここは。』
購入した当時のアトリエ
みお『賃貸のつもりで見に来たんだけど、ここは販売しかしてない物件でした。で、恋愛みたいなスイッチが入っちゃって。
この家他の人にとられたら嫌かも!><
って思えるぐらい気に入っちゃって(笑)やばい、この家を手に入れるにはどうすればいいと?ってそういうスイッチしか入らなくなって、運命を感じてしまいました(笑)』
みお『どんだけ引っ越しが好きていっても、ここ以上にいい物件を見つける自信はなかったし、引っ越しをなぜするかというと、よりよい自分の居心地のよい場所をさがすためにしてたんだけど、ここが圧倒的過ぎて、いくら引っ越しを続けたって、これ以上を見つけられるわけがない!と思ったからもうここは絶対的に私の場所にしよう!と思いました。
ここでめっちゃ頑張ればいいじゃん。そしたら毎日楽しいじゃん。ってそれが一軒家購入の決め手です。』
ゆう「ここが今はもうみおさんの居場所なんですね・・・!」
みお『はい、今までやってたことが苦痛に感じている時期もあったけど、病気をしてまったく絵が描けない期間もあった、20代半ば。今自分が絵が描けてるのは健康だからだなーとか、好きなことがちゃんとできるようになったっていう幸せをかみしめてるんだけど、自分のために、自分が喜ぶ場所をあげなきゃいけないなと思って、
それが結果的にお客さんが喜ぶことになるから、ここは自分がちゃんと潤おうと思ってここをアトリエにしようと決意しました。』
みお『もう、一年いますけどもまったくあきない。居心地がいい。雨の日でも嫌じゃない。むしろ風情があって良い。ほんとにすごい場所だなと感じます。』
ゆう「みおさん、なぜここにしたのか、どれだけこの場所が好きなのか、よく分かりました!実際私も今ここにいて、すごく心地よいです。」
みお『でしょ?^^私のパワーを最大限に引き出してくれる場所です』
タニカワみおさんが今からやっていきたいことは?
ゆう「すみません、長々とお邪魔しちゃって・・・そういえば、みおさん今クラウドファンディングに挑戦中ですよね!?
みおさんは今までたくさんチャレンジしてきたことがあると思いますが、これからどういうことをしていきたいんですか?」
みお『見えないものを見えるようにする仕事がしたいです。いい話でも口頭で伝えないと消えてしまう。それを形にしたいんです。
見えないものとか、伝えないといけないありがとうのきもちとか、そういうのって結婚式とかお葬式でしか披露されないですよね。それはもったいない。世の中はもったいないであふれてる。それをしらみつぶしに無くしたいんです(笑)』
『その人だけのストーリーがある。それを本と言うツールで形にしたいと思ってます。そのための準備資金のために、クラウドファンディングにチャレンジさせてもらってます
あなただけの本を作りますっていう窓口が作りたいんです。』
凄いですね。常に前向きに進んでいるみおさんと話をしているとこっちまで元気になっちゃいます。
みおさんのお話を聞いて、似顔絵もですが、人を笑顔にすることができる、人のために動ける素晴らしい似顔絵師さんだと思います!
とても熱い想いを聞かせてもらえました。
願いを叶える似顔絵師・タニカワみおさんのことがもっともっと好きになりました!
ゆうこ「みおさん、今日は本当にありがとうございました!」
みお『こちらこそ~!ありがとうございました^^』
タニカワみおさんが挑戦中クラウドファンディングページ、こちらにも熱い想いが書かれていますので、ぜひ応援してくださいね!
世界でたった一つ。あなただけの本を作るためのプロジェクトを立ち上げたい!


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